大判例

20世紀の現憲法下の判例を掲載しています

最高裁判所第二小法廷 昭和33年(あ)2117号 決定

主文

本件上告を棄却する。

理由

被告人の上告趣意は、事実誤認、法令違反の主張であって、要するに被害者が狭い道路から広い道路に進入するに当り、道路交通取締法一八条に規定する優先順位を守らず、被告人の自動車の前方を横切ろうとしたために生じたものであって被告人に過失はないというのであるが、仮令被害者に法規の不遵守等の過失があっても、被告人も交叉点に進入する際に守るべき前方注視、一時停車、徐行等の注意義務を守らなかったために傷害の結果を発生せしめた場合には業務上過失傷害の責任を免れるものではない。所論は刑訴四〇五条の上告理由に当らないし、また記録を調べても同四一一条を適用すべきものとは認められない。

よって同四一四条、三八六条一項三号により裁判官全員一致の意見で主文のとおり決定する。

(裁判長裁判官 小谷勝重 裁判官 藤田八郎 裁判官 河村大助 裁判官 奥野健一)

「大判例」は20世紀で日本国憲法下の裁判例のうち,公刊物に掲載されたものをまとめたインターネット判例集です。原則として公刊されたものをそのまま載せています。

憲法により判決は公開とされており,法曹および法律研究者に利用されているものです。その公共性と平等主義の観点から,送信防止措置または改変には一切応じませんのでご了承ください。

本サイトは報道(不特定かつ多数の者に対して客観的事実を事実として知らせること)を事業としており,掲載された全ての情報は報道等に活用することを目的としています。

©daihanrei.com