大判例

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札幌高等裁判所 昭和46年(ラ)19号 決定

抗告人

株式会社地崎組

代理人

藤井正章

主文

本件抗告を却下する。

抗告費用は抗告人の負担とする。

理由

本件抗告の趣旨は「原決定を取り消す。本件訴訟の目的の価額を金三、八九二万三、七四〇円と定める。」旨の決定を求める、というのである。

しかしながら、本件の如き会社更生法第一五六条に基づく訴額の決定に対しては、同法中にも民事訴訟法中にも特に抗告をなすことを認めた規定はないし、右決定が、民事訴訟法上一般に抗告をなすことを認めた同法第四一〇条の「口頭弁論ヲ経スシテ訴訟手続ニ関スル申立ヲ却下シタル決定又ハ命令」に当らないこともちろんであるから、これに対して抗告をなすことは許されないといわねばならない。なお、右決定に基づき発せられる裁判長の印紙貼用を命ずる補正命令に対して抗告人が応じないと、訴状却下の裁判がなされるであろうが、これに対しては民事訴訟法第二二八条第三項で即時抗告をすることができるのであるから、抗告人はその抗告審で本件訴額決定の当否につき判断を受けうるわけである。

それゆえ本件抗告を不適法として却下することとし、抗告費用の負担につき民事訴訟法第八九条を適用して、主文のとおり決定する。

(渡辺一雄 神田鉱三 岨野悌介)

〈参考〉 原裁判

命令

原告 株式会社地崎組

被告 更生会社株式会社ほくそう

管財人 小林傭佶

右当事者間の昭和四五年(ワ)第一七五六号更生担保権確定事件について本件の訴訟の目的の価額を金一億一、六七七万一、二二〇円と定める。

原告は右につき印紙金五八万五、二〇〇円をこの命令送達の翌日から一週間以内に貼用することを命ずる。

昭和四六年六月二六日

札幌地方裁判所第一部 (原島克己)

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